プロットで重きをおく要素

Wikipediaでプロットをひいてみました。以下、抜粋です。

物語を作るときの設計図・構想のことを指す。物語のあらすじ、登場人物の設定や相関図、事件、小道具、世界観などがプロットに含まれる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/プロット_(物語)

以下、大幅に書き直しました。(4/2)

個人的に、シナリオ作成においてもっとも重きをおくのは「登場人物」です。
漫画の原作などで有名な小池一夫先生は「漫画はキャラ立てが大事だ」と言われていますが、
これはマンガに限ったことではなく、ゲームにも通ずると考えだと思っています。


漫画や映画やドラマなど視覚化されるシナリオにおいて、人気がでる作品には、
総じてその作品ならではの登場人物が魅力的に描かれているはずです。
絵が綺麗でもSFXやCGが優れていても、中身を伴った魅力的な登場人物がいなければ面白くならない、そういう考えです。

この魅力的な登場人物、「キャラが立っている」と言い換えられるような登場人物は、
言い切ってしまえば「アイドル」や「俳優」に通じるものがあります。
しかも現実にはありえないような魅力さえも付与することが可能なので、
創意工夫のしがいがありますが、世に人気の出た作品の数を見ればわかるように、簡単にできることではありません。


それに「アイドル」や「俳優」的方向を目指してしまうと、失われてしまうものもあります。


それは「普通」っぽさです。
「アイドル」や「俳優」の枠にあてはまるような人は、身近にはそうそう見あたりませんし、
実際の人というのは、たとえばツンデレといった一言で済むような単純な存在でもありません。


↓だいたいこの図のような関係になると思います。

人気の出る作品には、[キャラクター化の矢印]の中程より少し右に寄った登場人物*1がうまく配されている、
そのように思っています。


えー……、、ずいぶんえらそうなこと書いてます。すみません。
この考え方はもっとつきつめて書けそうですが、、、*2ここらへんで止めておきます。


ここで述べたことはMTOKYOも意を同じくしていて、プロット作成にあたっては、
ベースとなるシナリオの構想に対して、
いかに魅力的なキャラクターを盛り込むか?、いかに登場人物主導の展開になるか?
そこを考えるところからスタートしました。

*1:その人物ならではの特徴をそなえつつも、まるっきりウソっぽくないというさじ加減になるかと。

*2:たとえばとんでもない事件における犯人像を、マスコミが一言で表すコトへの違和感は、それが[キャラクター化の矢印]の右のほうで語るコトと同義だからではないか……?といったこともふと思いました。